「フクシゴトカフェKYOTO」で考えた、魅力ある社会福祉法人とは?

社会福祉法人が連携し、仕事やそこで働く人が見える学生向け1日限定カフェをオープンした。

学生たちへメッセージを送りながら考えた社会福祉法人の姿。

リガーレグループとして各種調整を担当した南出氏(六心会)がリポートする。

 


 

2/22、1日だけオープンした「フクシゴトカフェ@京都」

(京都キャンパスプラザ)。

これは、旧知の社会福祉法人が集まり、1日だけの「カフェ」をオープンさせ、そこで学生たちへ福祉の仕事や働くパーソナルのリアルを伝えようとするもの。参画したのは、南山城学園、みねやま福祉会、嵐山寮、福知山学園と社会福祉法人グループリガーレ。3月1日の就職活動解禁前に、Face to Fukushiの企画協力を得て、実現した。参加学生は80名。

大切にしたのは、「カフェ」という会場のリラックス感。参加法人のスタッフが丁寧に淹れた珈琲としっかりと時間をかけ抽出した紅茶の香りが会場を包んだ。

珈琲と紅茶を淹れるスタッフ

 

まずはオープニングトーク「福祉最前線!」。各法人から「これ!」という取組みのリレープレゼン&トークショーで、各法人の次世代リーダーがステージへ上がった。リガーレからは、きたおおじ施設長杉原氏が「超える」というキーワードでリガーレを説明、法人の枠を超えるリガーレの取組みと施設を超えて地域に飛び出していくきたおおじの取組みを紹介、興味を持った学生もあり、フリータイムに杉原さんを呼び止め話している姿を目にした。

オープニングトークをする きたおおじ施設長 杉原氏(右から2人目)

 

 

オープニングトークの次は、ブース(テーブル)型説明会。ここでは学生へ直接、社会福祉法人で働くスタッフが働き方や暮らし方のリアルを伝える試み。今回の目玉企画である。ポイントは法人毎ではなく、テーマ(下記)毎にブースを設定したということ。個々の法人PRよりも、実際に働く人を各テーブルに座ってもらい、生の言葉で「福祉現場で働くこと」を伝えたかったからである。

 

設けたブースとリガーレのメンバーは下記のとおり。

 

① 障害支援ブース

② 高齢者支援ブース・・・井出温子さん(緑寿会)

③ 子ども支援ブース

④ 内定者ブース・・・4月きたおおじ入職の内田達也さん(リガーレ暮らしの架け橋)

⑤ 若手職員ブース

⑥ 人事担当ブース・・・南出浩次(六心会)

⑦ 趣味と仕事ブース・・・加賀爪亮太朗さん(端山園)

⑧ 人間関係ブース・・・藤田智美さん(六心会)

⑨ ライフスタイルブース・・・清水和弥さん(はしうど福祉会)

 

 

井出さん(中央左)

 

内田さん(中央)

加賀爪さん(中央右)

藤田さん(中央)

清水さん(右)

南出(右から2人目)

 


 

学生が知りたいのは、やはり直前に控える就職活動にむけてどのような準備が必要かということ。私が担当した人事担当ブースの学生はもとより、リガーレ内定学生の内田さんが入った内定者ブースでも、そのあたりに話題が集中した様子であった。

例えば、

・履歴書を書くときに気を付けるべきことは?

・面接では、何を基準に選ばれるの?

・どのように就職先を選んだの?・・・などなど

後列左から、加賀爪さん、南出、内田さん、清水さん    

前列左から、井出さん、藤田さん、杉原さん、伊東さん


 

ただ、この日カフェに集まった学生は、現実的な課題に対する答えを求めると同時に、意識の高い学生も多く集まったように思う。例えば、大学でしっかりと福祉を学び、人口減少や少子高齢化という時代のうねりの中で、自分たちにできることは何か、を意識するような・・・。

来場した多くの学生は1996年頃の生まれで、デジタルデバイス発展の歴史と共に育ってきた世代。斬新な発想で福祉や地域づくりにイノベーションを起こしたい、自分にできることを精一杯したい、そんなマインドを持つ学生が就職し、そしてイキイキと働き続けられる社会福祉法人は、どのような社会福祉法人だろうか。

地域課題へ向き合い、そこへのチャレンジを惜しまない社会福祉法人、そしてチャレンジし続ける社会福祉法人だろうか。学生たちと会話しながら、そんなことを考えさせられた1日だった。

 

Face to Fukush事務局のみなさんへの感謝、その企画実行力に脱帽すると共に、一緒に参加した社会福祉法人のみなさん、共に語ったリガーレのメンバーに感謝したいと思います。

ありがとうございました。

 

(社会福祉法人六心会 法人本部長 南出浩次)