F2F主催「FUKUSHI meets!」で感じたこと。

福祉業界に特化した就職フェア「FUKUSHI meets!」

(主催:Face to Fukushi)。

人材争奪が激化する中、福祉に特化することで他社就活フェアと差別化を図る、そのフェアに出展した。

六心会南出が参加リポートをお送りします。

 


 

3月14日(水)、15日(木)の2日間、Face to Fukushi(以下、F2F)主催就職フェア「FUKUSHI meets!」(グランフロント大阪)が開催された。2日目の3月15日(木)、リガーレグループとして出展してきた。リガーレがこの就職フェアに参加するのは、昨年に続き今回が2度目。

リガーレグループに4月から入職する内定者3名は「コンシェルジュ」という名の主催者スタッフとして参加。まだ、学生でもある彼らは当日来場した後輩たちに、1年前の自分を見たのだろう。不安そうな学生に、声をかけては何かと世話を焼く。なかなか楽しそうであった。

 

 

コンシェルジュたち

 

 

学生が就職フェアのスタッフとしてフェアに関わる、これも、F2F就職フェアならではの特徴である。大学1・2回生の時から手伝いながら、3回生で就活参加して、気が付けば福祉業界へ。その巻き込んでいくパワーと仕組みが、非常に素晴らしい。

 

学生の入場時間に向けて、それぞれの法人がゆるゆると準備を進める。この感じは、学園祭の準備に近い感じだ。

 

 

準備にざわつく会場

ディスプレイの出来がきになる杉原さん(きたおおじ)

ディスプレイを考えるリクルーターたち

 

 

 

学生が集まり出す。でも、普段のままの少しキレイ目ぐらいの服での参加が決まりなので、大手の就職フェアとは、異なる独特な空気感が漂う。はやりFace to fukushiらしい。お決まりのスーツ姿の学生はここにはいない。

 

学生が入場してからのオープニングトークはF2F共同代表2人のトークから始まる。だらだらと出てきて、筋書きのない、その場のながれに合わせたトークは、学生たちをリラックスさせる。就職フェアに来た緊張した彼らの心を、柔らかくもみほぐしていくようだ。

オープニングトーク、ゆるい感じ。

そして、30秒のリレートーク。最右が六心会中村亮斗(入職2年目)、リガーレリクルーターとしてリガーレを語った。

 

 

リガーレの3名も登場。余裕をもって話し、笑顔も自然・・・。実はこの3名、「FMH研修」という研修を受講している。FMH研修とは、「福祉(F)魅力(M)発信(H)研修」のこと。この研修は福祉の仕事にはたくさん魅力が詰まっているのに、その魅力を学生へうまく伝えることができずに逃してしまっている現状を変えようとするもので、福祉の魅力を考え言語化し伝えることで新卒採用へ繋げる目的でF2Fが昨秋開催した。当日はこの研修効果が発揮されたという訳だ。

 

メイン会場のブースでは、学生とリガーレリクルーターが入り乱れて、ぶつかり合う。学生は知りたい疑問をぶつけ、リクルーターは伝えたいことを語る。20分というタームの中で、それぞれが伝えようとし、そして得ようとする。

 

 

 



 

法人自慢コーナーの打合せ中、杉原さんが気になる様子。

 

そのころ、メイン会場横のロビーでは「法人自慢コーナー」が始まる。研修でトーク力に磨きをかけた3人が学生たちにリガーレを説明。参加者も、時間と共に増えていく。この3人は1年でかなり成長。話す姿に余裕・・というより、もはや貫禄がある。

立ち位置の間合いが絶妙

 


 

「FUKUSHI meets!」に昨年初めて参加して、その手法に驚いたが、今回もまたいろんなチャレンジが刺激的であった。F2Fの「FUKUSHI meets!」は、その会場全体での一体感が非常に高く、それは参加ブース数(出展法人)が限定されていることもあるが、社会福祉協議会などが主催する就職フェアにはない空気がそこにはあった。

それは企画の段階から当事者である学生がコミットしているためにそれぞれのコンテンツに学生の目線が入っていて、且つまた当日の運営もF2Fスタッフと学生が混ざり合う。このように細部にたくさんの工夫が施されていて、会場の空気感が自然に醸成されていた。そしてその空気が、学生も出典者もそれぞれがいい意味で気取らず伝え合う、そんな関係性作りに一役買っているように感じた。

 

採用対象の学生は、毎年変わり、その傾向も変わり続ける。採用活動には、最終の正解があるわけではないが、福祉のステキさが来場した学生の心へ響き届いて、一人でも多くこの業界へ来てくれることを願うばかりである。

リガーレリクルーターのみなさん、コンシェルジュの3名、杉原さんはじめきたおおじのみなさん、当日まで一緒になって考えてくれたリガーレのみなさん、F2F事務局のみなさん、本当にありがとうございました。

 

(社会福祉法人六心会 法人本部長 南出浩次)