入職10ヶ月の折戸さん、地域の総合防災訓練で何を感じたのか?

六心会に昨年入職した折戸(おりと)さん。清水苑(せいすいえん)で事務職として、総務を勉強中だ。

日常は施設の中での仕事が多い中、この度地区での総合防災訓練に参加してもらった。

入職して10ヶ月、初めて住民と関わる機会に、さて何を感じたのだろうか?

 

一番よかったと感じたのは、地元中学生と交流ができたことです。施設で仕事をしていると利用される方やご家族とは日常的にやりとりしますが、中学生との交わりは皆無です。今回の訓練で交流を持ったのは主に女子バレー部の20名、みんな素直でとてもいい子たちでした。

僕たちは負傷した利用者を福祉車両で会場へ搬送、会場へ到着後、待っていた中学生が負傷した利用者を会場内に設置された「専門福祉避難所」へ車いすで移動するという想定。

車いすを触るのも初めての子がほとんどでした。ブレーキ解除などの操作、特に衝撃なく段差の越える方法、後ろ向きに進むときはどうすれば良いのか、座っている方の不安を少しでも和らげるためには、・・・動作前の「声かけ」が必ず要るということなど伝えられたことはとても意義深い事でした。

 

 

法人と中学生の交流だけでなく、住民代表である自治会連合会長や地区の社会福祉協議会の若いスタッフと交流を持てたことも新鮮でした。私は福祉や介護の資格を持っていませんが、住民の方からすれば法人職員は「専門職」と見られることも多く、制度の概要や社会の流れなど常に意識して勉強をしておかなくてはいけないと今回の訓練で改めて感じました。

 

「将来は福祉の仕事を考えています」という中学生の発言もあり、とても嬉しく感じたこと、防災訓練を通じて、地域の方や若い方に福祉を知ってもらうきっかけになったのではないかと思いました。

今回のような防災訓練は直接的な福祉教育ではありませんが、住民の中に溶け込むようなこういった活動を続けることで、中学生、高校生、大学生、そして地域の方々が福祉の仕事への興味や理解を高めていただけるようになっていけば良いなと思いました。