先日、五個荘小学校4年生の福祉教育で講師を務めさせていただきました。今回のテーマは車椅子体験。学校からは「他人事ではなく、住みよいまちづくりにつなげたい」という想いを伺っていました。正直なところ、どんなふうに伝えればよいのか、子どもたちが身構えないかと少し不安もありました。
ところが、その心配はすぐに消えました。「おばあちゃんが使ってるよ」「入院した時に乗ったことある」「早く乗ってみたい」そんな声が次々と上がり、前向きな空気に包まれました。実際に車椅子に乗って、押して、動かしてみると、「楽しい!」という声の一方で、「思ったより難しい」「ちょっと怖い」「段差はどうするの?」「1台何円するの?」と、体験を通して気づきが生まれていきます。この楽しさと同時に不安や大変さを感じること。それこそが“相手の気持ちを想像する力”の芽生えだと感じました。
さらに嬉しかったのは、子どもたちが質問してくれたことです。知りたいから聞く、そのまっすぐな姿勢に、私自身がハッとさせられました。大人になると、知らないことを恥ずかしいと思ったり、質問をためらったりします。でも本来、好奇心と探求心こそ理解の第一歩。福祉の現場にいると忘れがちなその大切さを、子どもたちが思い出させてくれました。
貴重な機会をいただけたことに心から感謝しています。またぜひ伺いたいです。
介護老人保健施設ここちの郷 老健生活課長 作業療法士 小菅知子
