職員インタビュー
〜人生のステージに合わせた働き方を〜
産休・育休を取得後、六心会の時短勤務制度「ライフ職」を利用して仕事に復帰し、
現在はチームリーダーとして活躍している職員にインタビューしました。
愛須
井口さんは、産前産後休暇、育児休暇を取得されて、時短勤務で復帰、その後、チームリーダーに就任されました。妊娠が分かった時は、お仕事に対してどういうお気持ちでしたか?
井口
出産後に復帰して働く先輩をたくさん見ていたので「辞める」という選択肢は全くなかったです。六心会には、「ライフ職」という復帰後の時短勤務制度があるので、それを利用ようと考えていました。
愛須
その通りにライフ職で復帰されたわけですが、時短勤務での働き方はどうでしたか?
井口
子供が小さいうちは、発熱や体調不良で、保育園から「お迎えに来て下さい。」と電話が掛かってくることもしばしばでした。そんな時は、やっぱり「みんなに申し訳ないな。」と感じていたんですが、チームの皆が「いいよ、早く帰ってね。(子どもが)ママを待ってるよ。」と気持ちよく言ってくれたので、帰りづらい空気はなかったですね。
愛須
具体的な勤務形態はどんなものですか?
井口
9:00~16:00の日勤帯の勤務から開始して、途中からは早出をメインに勤務しました。 早出は6:30や7:00からの勤務なので、朝は夫に任せて、夕方からは早く帰れる私が、という風に役割分担をしていました。 先程、子どもの発熱の時の話をしましたが、その時も100%私がするというのではなくて、夫とどちらが行けるかなど、連絡して協力しながらやっていましたね。
愛須
なるほど。やはり、ご家族を始め周りの協力も必要ですよね。
井口
ライフ職で復帰する時に、保育園の先生やママ友など、家族以外にも「通勤時間が45分だからすぐには行けない。」「チームでの仕事だから抜けるのに少し時間がかかるかも。」と、なるべく自己開示をして、状況を分かってもらうようにしました。そうやって周囲を巻き込んで協力してもらいやすい環境を作りました。
愛須
ライフ職(子どもが就学まで)を経て、フルタイム勤務に復帰、現在は夜勤もされてい ますが、言わば、シフトチェンジは大変でしたか?
井口
それが、思ったより大変ではなかったんです。 家族の協力もありますが、子どもの成長もあるんでしょうね。下の子は「ママ、いつ夜勤なん?」と聞いてきますが、そろそろ思春期の上の子は、全然平気みたいですよ。(笑)
愛須
井口さんが考える介護の仕事ってなんでしょう?
井口
対人援助は、分かりやすい正解がないだけに難しいところもありますが、やりがいが大きい仕事です。同じご入居者様でも毎日違う。チームで考えたケアが上手く行かないこともある。そんな時は悩みますが、毎日違うからこそ支援のし甲斐があると思います。
愛須
井口さんがリーダー業務で心掛けていることは何ですか?
井口
チーム力がケアの質に大きく影響するんですね。私は、チームメンバーの意見を聞くこと、全員が成長できるようマネジメントすること、この2つを心掛けています。ただ、リーダーとして迷う時もあるんですが、上司や同僚にすぐ相談できる環境があることもありがたいですね。
愛須
井口さんがこのお仕事を選ばれたきっかけを教えていただけますか?
井口
実は、これは誰にも言ったことがないんです。まだ独身の頃ですが、たまたま買い物に行ったスーパーのトイレの入り口に高齢のご夫婦がいらしたんです。 お困りの様子にお声を掛けると、旦那様が「妻がトイレを使いたいが、目が悪くて1人では行けない。私が付いてはいけないし。」と。それなら私がとお手伝いをしたら、とても喜んで下さいました。そのご様子が深く印象に残っていて、介護の仕事に興味が湧きました。でも、介護の仕事は資格がないとできないと思っていたので、初任者研修を受けて資格を取ってから六心会に就職しました。
愛須
それはドラマのようなエピソードですね!
井口
はい。あのご夫婦にお会いしなければ、私は介護職をしていなかったと思います。
愛須
では最後に、後に続く「働く人」にメッセージをお願いします。
井口
出産は大きなライフイベントで、生活は変わりますが、決して仕事のチャンスを閉じるものではありません。六心会は安心して働ける環境が整っていますが、実際に働く先輩としてもっともっと働きやすい環境を提案して行きたいですね。多様な働き方ができることで、多様な支援も深まると思います。
愛須
生き生きと働く井口さんが、何より後輩の皆さんの目指すところとなりますね。本日はありがとうございました。