2年目職員にインタビュー

〜学び続ける面白さを伝えたい〜

2年目を迎えた職員2名に、1年の振り返りと今後の目標、「介護」を目指す人に伝えたいことを聞きました。

介護老人保健施設ここちの郷(介護職) M.Nさん

介護老人保健施設ここちの郷(介護職) M.Sさん

Interview 介護老人保健施設ここちの郷(介護職) M.Nさん

愛須

介護職員として1年が過ぎ、振り返ってみてどうですか?

M.N

就活の時、周囲からは「介護」に関してネガティブな意見が多かったんです。でも僕は体を動かしたり、人と触れ合う仕事がしたくてこの仕事を選びました。 1年終わって思うのは、「学ぶことの楽しさ」を実感した1年だった、この仕事を選んで間違いはなかったということです。

愛須

「学ぶことの面白さ」について、もう少し教えていただけませんか?

M.N

学生の学びは積み重ねではありますが、アウトプットする場が少ない。でも、仕事では「学んで考えたこと」を「実践」する場があって、それを更に進化させていけるんです。 そこがすごく面白いんですね。 自分の学びや先輩方との検討を重ねたケアによってご利用者様の生活の質が変わっていくことを体験して、仕事での学びの大切さを実感しました。

愛須

M.Nさんとは就活セミナーの時から関わっていますが、この1年ですごく成長された印象です。

M.N

そうですか?自分では気づかなかったです。(笑) でも言われてみれば、自分の「芯」ができたような気がします。学生の頃は自分自身を 探し求めるような不安感がありました。でも、仕事を始めて、自分のやりたいことが分 かったり、チームで求められる役割を果たすことで自信に繋がったのかも知れません。

愛須

M.Nさんのチームはどんなチームですか?

M.N

同期の職員とは、分からないことを教え合ったり相談し合ったりして、心強い存在です。入職が1つ上の先輩からは「私はここが難しいと感じたよ。」「こうしたら上手くいくよ。」と具体的なアドバイスが貰えたのがありがたかったですね。 チームリーダーは、広い視野で「ここはどう考えたの?」「こうも考えられるんじゃない?」と、決して頭ごなしではなくヒントを出して、考えることを大事にしてくれます。 チームの皆さんとはプライベートなことも話しますよ。コミュニケーションも積み重ねなので、オープンマインドにすることを心掛けています。

愛須

なるほど。チーム全体でM.Nさんの成長をサポートしてくれたんですね。では、2年 目に向けての目標を聞かせて下さい。

M.N

ケアの提案ができるようになりたいです。 今までも少しずつ発信していましたが、自分の知識を増やして根拠をもった提案ができるようになりたいと思います。 それには、先ほども話した「学び」が大事になってきます。学び続けることで自身も進化し、チームのケアの一翼を担えるようになりたいです。

愛須

頼もしいです!では、これから「介護」を目指す人に伝えたいことを聞かせて下さい。

M.N

介護には学生の「学び」とは違った「学び」があります。 学び続ける人と働けるのは刺激的でもあり、仕事を面白くしてくれます。その面白さを、 是非、一緒に体感していただきたいです。

Interview 介護老人保健施設ここちの郷(介護職) M.Sさん

愛須

1年を振り返っての感想を聞かせて下さい。

M.S

入職前、想像していた介護の仕事は「大変で疲れそう」でした。でも実際は、日々でき ることが増えたり、ご利用者様との関りで楽しく仕事ができた1年でした。

愛須

「楽しさ」ってどんなことでしょうか?

M.S

例えば、認知症の方との会話は噛み合わないことがあります。それでも、お話をして互いに笑いあうとき、本当に豊かな時間と感じるんです。そんな何気ない時間の積み重ねが「楽しさ」に繋がっています。

愛須

1年目は研修が多かったですが、その点はどうでしたか?

M.S

私は介護の専門的知識がなく入職したので知らないことばかりでした。研修で学んだことが実践に生かせた時は嬉しかったですね。 学んで根拠がわかる、理解できると、視点が変わり、実践も違ってきます。

愛須

新入職員が集まるカンファレンスは、M.Sさんにとってどんな場所でしたか?

M.S

分からないことを聞く、悩みを共有する場としてとても役に立ちました。 同期の悩みも聞けましたし、自分の悩みを言語化、整理するができました。悩みはみんな似ているんです。そこでのアドバイスからヒントを貰うことも多かったです。 カンファレンスは互いの励み、刺激になる場でした。

愛須

M.Sさんのチームはどんなチームですか?

M.S

私が1年間続けて来られたのはチームの人間関係も大きいです。 同性が多いですし、話しやすい雰囲気です。「今度シフトが重なったらこの話をしよう!」って思えるような関係です。 1年の終了時の「個別学習発表会」の内容で悩んでいた時に、リーダーからの的確なアドバイスがあって乗り越えられました。チーム内の風通しの良さがありがたいです。 同期は、互いに助け合い、安心する存在ですね。共に成長していきたいです。

新入職員研修の総まとめとなる「個別学習発表会」

愛須

M.Sさんのその大らかさや素直さがチームの皆さんに愛されているのが伝わってきま すよ。さて、2年目、次の目標は何ですか?

M.S

チームの一員として、ケアの意見を言えるようになりたいですね。「私が言ってもいいんだろうか?」ではなく、私の視点で気づくこともあるはず。自信を持って、根拠に基づいた意見が言えるようになるためにも、引き続き学んでいきたいです。

愛須

M.Sさんから「介護」を目指す人に伝えたいことは何ですか?

M.S

介護職は資格がなくても始められます。実践の中で学ぶことができる、「実践」と「学び」のリンクで身につく仕事です。自分の成長を実感できる、そこが何よりの面白さだと思います。

2年目のはじめ、後輩となる新入職員に向けてメッセージを伝える機会があった。 六心会だけでなく、社会福祉法人グループ「リガーレ」に所属する他の法人の新入職員に向けて、六心会の紹介と自らの1年目を振り返ってエールを贈った。