職員インタビュー

~若手の自分が伝えられること~

短期大学で介護を学び、「介護福祉士」の資格を取得して新卒入職。現在3年目となる職員にインタビューしました。

R.Iさんは六心会に新卒で入職されましたが、学校では介護を専門に学び、介護職のアルバイトもされていました。さらに在学中に介護福祉士の資格も取得されています。スタート時点でずいぶん先に進んでいたと思うのですが、入職から2年を振り返っていかがですか?

R.I

確かに周りの期待はあったと思いますが、まだまだ知らないことや経験していないこともあります。学校で学びながら介護現場で働いていても、すぐに実践できることばかりではないので、入職3年目の今だからこそ「そういえば、これはあの時学校で学んだことが当てはまることだな」と結びつくこともあります。 何より、利用者様との関わり、コミュニケーションの実践は入職してから日々、多くを学んでいます。

入職1年目、他の新入職員とともに研修に臨んでいたが、議論中はリードする場面が多く見られた。

進路の選択、職業の選択で「介護」を選んだ理由は何だったんですか?

R.I

介護を学ぼうとしたのは、実はそれほど明確な理由はありませんでした。 高校生で進路を考えていたときに、友人が介護を学ぶ道に進もうとしていたことで関心を持ちました。また、母親が介護施設で勤務していたことで、介護の仕事に対するイメージがある程度ありました。

学校で介護を学んでいく中で、また実際に介護の現場でアルバイトをするなかで「何か違うな」といった、介護の道を進む考えが変わるということはなかったですか?

R.I

それはなかったですね。学校生活では、学ぶことそのものが嫌になることはありませんでしたし、アルバイトでは六心会の施設で働いていたのですが、職員さんによくしていただいていていました。

六心会では先輩職員が新人の育成を担当する制度がありますが、入職3年目の現在は、新入職員の育成担当をされているとか。

R.I

現在、私と同じ学校を卒業した新卒職員の育成を担当しています。育成を担うのはこれが初めてで、伝えること、話を引き出すことの難しさなどを実感しています。いっぽうで、似た経験を持つ私にこそできる役割があると思っていますし、他の先輩職員とともに育成にあたっているところです。

R.Iさんには入職2年目から六心会のリクルーターとして、学生さん向けのイベントで福祉や介護の仕事の魅力ややりがいなどを話してもらったり、質問に答えてもらったりしています。

R.I

活動の中に、福祉や介護の仕事の魅力を伝えるイベントで学生さんに話をする機会があります。もともと話をするのは苦手なのですが、最近は少しですが慣れてきました。話をさせていただく学生さんは福祉や介護を学んでいる方とは限らないので、イベントの後はいつも「うまく伝わったかな?」と反省があり、自らの仕事を振り返る機会にもなっていて、リクルーター活動に参加していて良かったと思っています。

リクルーター活動で学生さんと話をするときに意識していることはありますか?

R.I

私自身、まだ学生さんと近い年齢なので、自分が学生だったときは何を聞きたかっただろうか?また周囲の学生とどのようなことを話していただろうか?ということを思い返しながら話をしたり、質問に答えるように心掛けています。

学生さんからの質問でよくあるのが「職場の雰囲気は?」というものがあります。介護の仕事に限ったことではないかもしれませんが、職場の人間関係について特に関心をもつ学生さんが多いように思いますが、どのように考えますか?

R.I

よく、職場の人間関係が良いことを「アットホームな雰囲気」だとか「職員同士で遊びにいきます」というように表現されていることがあります。私が思うにそれは、今その職場で働いている人にとってであり、これからその職場で働くに人とってはどうかわからないと思うんです。例えばプライベートでも職員同士の仲が良いことに魅力を感じる人もいれば、オフは完全に仕事関係から離れたい、という人もいると思います。なので、質問するときは具体的な答えを引き出せるような聞き方をしてはどうでしょうか。 例えば「職員さんの休日の過ごし方は?」や「職員同士が交流する催しはありますか?」という風にですね。

どんな人が介護の仕事に向いていると思いますか?

R.I

「利用者様を中心に考えられる人」でしょうか。仕事はうまくいかないことがあったり、辛いときもあります。それを乗り越えるときに利用者様のことを考えられる人は究極ですが、介護の仕事を選ぶ人にはどこかに「利用者様のために」という姿勢が必要ではないでしょうか。

3年目ながらも、ご利用者様のケアだけでなく、新人育成にリクルーター活動と仕事の幅が広いR.Iさん。これまでの学びと、今後のさらなる実践で成長していかれるのではないでしょうか。ありがとうございました。