「リガーレ責任者会議」とは何か

リガーレグループでは、グループの方向性・ベクトルを定めていく場として幾つかの会議が存在するが、各法人ケアチーム統括者が一堂に会し、議論する場が「リガーレ責任者会議」だ。

六心会からは、部長の辻が参加、「毎回、とても刺激を受ける」という。

 

会議がスタートして2年余り、リガーレグループの活動、そして各法人の実践へどの様な影響をもたらしているのか、そして、ケアの統括者は何に悩み会議で何を話しているのか、会議参加者10名に現状を語ってもらった。

 

 

語った方

杉原優子さん (リガーレ暮らしの架け橋、きたおおじ施設長)

西村優子さん (リガーレグループ スーパーバイザー)

村田麻起子さん (リガーレグループ スーパーバイザー)

伊東典子さん (端山園いまくまの)

戸石和子さん(はしうど福祉会)

坂田耕三さん(松光会)

百目鬼浩子さん(端山園)

岸田光彦さん(緑寿会)

覗渕八重子さん(北桑会)

辻 薫(六心会)

 

 

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始まりの経緯はどうでしたか?

 

杉原

各法人ケアの統括者それぞれが気軽に意見を言い合い、考えや視点を標準化していくことが大事だということで、2014年6月に始まりました。

当初は代表者の理事長の集まりが定例で開催されていて、一方で各法人ケアの現場はスーパーバイザーの巡回があって現場も代わろうとしていたし変わりつつあったとき。

 

それぞれの理事長も同じ思いで現場もよくしていきたいと考えていたけれど、理事長自身が現場に関与する訳にもいかず、ケア現場の統括者がリガーレグループとして一堂に集まってケアやケアチームの質、組織の在り方を一緒に考える場が必要となった、こんな経緯だったように思います。

 

村田

経営が異なる法人の集まりだけど、リガーレとしてケアやケアチームの質をきちんと語る場が、相応の立場の人が集まってする必要があったように思いますね。

 

西村

私たちスーパーバイザーの巡回も軌道に乗り始めて、ケアに関して法人を越えて横串を刺すような場が必要だと、山田代表は言ってましたし、私たちもそう感じていました。

 

始まって2年が経ちますが、会議の意義は何だと思われますか?

 

百目鬼

参加して感じることは、どの法人・施設も同じような悩みを抱えているということ。その中で、参加する皆さんが意見を出し合い、アドバイスを貰い参考になる。課題解決への視点を学ぶ意義があるように思います。

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戸石

自分の法人や施設だけで考えるのには限界があって煮詰まるときがあります。地域でいろんなところとつながりはもっているが、リガーレの責任者会議での議論は、ケアだけでなく、毎日ケアを展開するチームの質、その組織性の重要性へも導かれる、そんな印象もあります。

 

会議へ参加することで毎回多くの学びがあり、施設長と現場主任の狭間の、自分の役割を再確認する場ともなっています。

 

私の場合は、定期開催される責任者会議で、前回以降の自己ワークを報告することで、月次の振り返りができています。振り返ることで、改善されてきたこと、これから改善すること、少し長い視点で継続していくことなどの課題が浮かび上がってきます。

 

自分自身の振り返りであると共に組織全体の課題も、その捉え方に自分だけでの視野では限界があるけれど、参加者の視点も含めて他者の視点での再整理という意義は大変大きいですね。

 

巡回に来られるスーパーバイザーと現場を離れたこの責任者会議の場で、課題共有することで、改善の方向性をつかむ足がかりにもなっています。スーパーバイザーから、できていることへの評価をしてもらえたときは素直に嬉しいですし、新たな課題へ挑む気持ちをもらえる場です。

 

岸田

責任者会議は、私にとって、リガーレが持っている方向性を再確認し、自施設のケアについてぶれていないか確認する場。課題に対して、乗り越えようとしているメンバーの話を伺い、発想のヒントを学んでいます。こういう風な考え方もあるんだな、と。自施設ではどう取り組めるかなと「鏡」のように考えています。

 

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覗渕

日頃、仕事をしているとしんどくなったり、消極的になったりします。でも責任者会議に参加することで引き上げてもらっています。

責任者会議で得たことを、自分の施設だけでなく、法人に持ち帰る役割であると意識しています。

 

伊東

責任者会議のメンバーはみんな現場を背負っていて、日常はそれぞれが異なるけれど、リガーレとしての方向性が定まってきたように感じます。

 

坂田

責任者会議への参加が自仕事の区切りになっていて、我が施設の課題整理の場にもなっています。悩みは尽きませんが、責任者会議メンバーも同じような悩みを抱えておられることも分かり、気持ちが救われるような気もしますね。

目の前のこと、そして少し長期的に目指すべき事などと課題整理ができることもあり、日常の仕事では見えづらいことも、責任者会議の参加を通して考えられています。

 

西村

役職がついて、立場が上になればなるほど、愚痴れないし、話す場もない。

 

この場で悩みを話すことで、同じような立場の人からアドバイスをもらえることは、この責任者会議の役割ではないかと思います。

 

村田

現場では渦中に入っていて見えないことが、責任者会議の場で1ヶ月どうだったか俯瞰してみられる場ではないでしょうか。

 

定期開催なので、メンバーから「この1ヶ月は・・」という報告になってきていますね。

 

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杉原

他の施設の強みも見えてくる。例えば、人材育成の課題でも派遣職員が活用出来る地域とそうでない地域、京都市内とそれ以外の地域も事情が異なる。弱みだけでなく、他の法人・施設の強みを認識することが大切だと思う

 

村田

リガーレの目指すべき方向性があって、そこと各現場のつなぎ役というか、統括責任を持っている人たちが、スーパーバイザーの存在も理解し、統一研修を受けているメンバーもわかり、そのつなぎ役として、それぞれの法人・施設が抱える課題解決に向け、責任者会議のメンバーが重要な役わりをしているように思います。

 

おわりに

法人・施設を越えて、ケアの本質を語れる場は、そう多くない。現状がどうであろうと常に「いいものにしていきたい」という責任者やスーパーバイザーの持つ「熱量」がこの会議のエンジンだ。

 

会議で得た「少し高い視点」をそれぞれの地域に持ち帰り、ケアへと展開させる各法人責任者の役割は重いが、発言を自由に促しながらベクトルを合わせていくという責任者会議の手法は各法人や施設のミドル階層との会議にも充分に活用できる。

 

これからがリガーレグループの正念場、楽しみながらこの会議も深め、進化させたい、そう感じた。参加者のみなさん、ありがとうございました(杉原、辻)。